岩手 蘇民祭2018|ほぼ全裸で炎に炙られ謎の袋を奪い合った! 過酷すぎる炎と裸の祭り 後半戦
火に炙られ、一つの袋をフンドシ一丁の男たちが奪い合う。圧倒的非日常を乱目せよ!
2018年2月22日に極寒の中行われ、もう少しで死ぬところであった前半戦はこちらに書いた。
その続きである、後半戦を共有したい。
キャンプファイヤーの"やぐら"の上に立ったことありますか?
後半戦は、キャンプファイヤーの"やぐら"の上に立つことから始まる。
そう、小学校の時、林間学校で誰もが見たことがあろう、あのやぐらの上に人間が立つのだ!!
0:00 「ひたきのぼり」開始
凍える寒さの川から帰ってきて、焚き火で温まっていたのも束の間、休憩所の外から「ジャッソー!ジョヤサー!」の声がする。その声は次第に数を増していく。
いざ、その声の場所に行くと・・
デン!
デン!
デン!
ドーーーーン!!!
これは完全にヤバいやーつ。ヤバみですよ。ヤバみMAX。
ルールは良きタイミングで、やぐらの上に乗ること。
やぐらの上に乗ってみると、熱さ以上に、煙がヤバい。
全く呼吸が出来ない。そして、煙で目が開けられない!
「煙がヤバい時は角燈の頭に顔を突っ込んで、中の空気を吸えば大丈夫」と聞いていたのだが、それをやっても角燈の中にまで煙が充満しているので、全く意味なし・・!!
このままじゃ死ぬ、マジで。と思い、10秒でやぐらから降りましたよ。
風向きの問題もあるのだけど、無風でまともに煙が上がる状況だとそこにいることは無理!
10秒しかやぐらの上にいなかったのに、肺が完全にやられ、咳が半端じゃないんですわ!!
屈強な男たちは、それでもやぐらの上で「ジャッソー!ジョヤサー!」を吠えまくる。
良い子には全くオススメ出来ないよ!これは!
人が交代すること1時間ほどで、次のパートへ。
火で散々燃やされた枝を持って、地面に打ちつける。
多分これは、地面の厄的なものを払う意味があるんじゃないかと。
袋を最後まで握る男は誰か!
5:00 蘇民袋争奪戦開始
ひたきのぼりの後、しばらく時間が空くので休憩時間となる。
この休憩時間では、休憩所近くで蕎麦などを食べて過ごす。
▼めちゃくちゃ寒い中で食べる蕎麦が最高!
蘇民袋争奪戦が近づいてくると、寺から「ジャッソー!」の声が聞こえてくる。
そうすると次第にその元に集まってくる人が増えていく。
蘇民袋争奪戦とは、最後までその袋を持っていた人が優勝というルールで行われる。最終的には袋自体なのだが、袋の中には「小間木(こまぎ)」と呼ばれる、親指サイズの木が沢山入っており、これを取れると福があるということになっているので、それを皆で争う訳だ!
満員電車の比じゃないくらい押しつぶされる。床に倒れたら骨が折れるレベル。
これを2時間ほど続け、空も明るくなってくる。
土手の上が最終的な決着(誰が最後まで蘇民袋を持っているか)の場所となる。
▼道から土手に転がってくる男たち
▼我先にと群がる
この時、ワッショイ黄太郎は怪我してまで蘇民袋はいらないと判断し、安全なところに避難。
▼いや、もうどういう状況よ、のレベルで揉みくちゃ
▼黄色い手ぬぐいをつけた審判が優勝者を決める。これにて蘇民祭の全行程が終了!
蘇民祭は本当に命の危機を感じるので、オススメしたいけどあまりオススメ出来ない・・
来年も参加したいかと今問われたら、すぐ行きます!とは言えないくらいにトラウマ並のハードさがそこにはあるのだ。
しかし、全行程を終え、朝になると眠さが来るかと思いきや、覚醒していて全く眠くないくらい達成感がハンパじゃねええぇぇ。ギンギラギンのギンギンギンだ!!
これを乗り越えたので、そんじょそこらの壁はもろともしないであろう!!!
何かを乗り越えたい!や自信をつけたい!などの気持ちがある方には、強くオススメできるクレイジー祭りだッッッ!!ぜひ挑戦を!人間意外と死なないので!
蘇民祭に参加する方法
蘇民祭に参加するためには、事前申し込みは必要なく、毎年変わるが決められた日にちに、現地に行けば問題ない。
22:00から祭りが始まるので、21:00ころに現地に到着すればOKだ。
現地に大きな駐車場が設置されているので、車で訪れるのが良いだろう。
必要な持ち物は以下になる。全て現地の仮設売店で売っている。
・下帯
・足袋 (厚い足袋ならそれのみでOK。現地で売っているような薄い足袋はワラジを履こう)
・(ワラジ)
黒石寺蘇民祭の開催概要&スケジュール
開催スケジュール:毎年開催日が変わるので直前にチェックしよう
開催時間は、22:00〜翌7:00