北海道 ワールド人間ばんばチャンピオンシップ2018|フンドシソルジャーvs150kgのソリ
2018年9月30日に行われた人間ばんばレースに参戦! が、残念な結果に・・その結果をめちゃくちゃ真面目に考えてみたら、僕はどういう祭りが本当に好きなのかなんとなくわかってきた気がした。
世界でここだけ!ばんえい競馬の人間版
ばんえい競馬は、馬がソリを引くことで速さを競うタイプの競馬で、現在帯広でのみ行われている。起源は北海道開拓時代に木材を運ぶ馬の力比べであるという。
今回参加したワールド人間ばんばチャンピオンシップ(以下、人間ばんばレース)は、馬に代わり、6人1組の人間がソリを引くことで速さ(タイム)を競うのだ。
なお、ばんばだけに優勝賞金は88万円と高額であり、モチベーションを上げてくれる。
▼ばんえい競馬も見られるから、参加するだけじゃない楽しさもあり!
6人のフンドシソルジャー vs 150kgのソリ
日本、いや世界でここだけであるアツい戦いに、東京と岩手からフンドシソルジャー6人が集まった!
ドーーーン!! 我ら、チームワッショイ!当日の気温は10℃ほど。ふんどし1枚だとかなり寒い。。我々の戦闘服である、頭は防御力100、身体は防御力0のSTYLEで参戦。
人間ばんばレースで1チームが引くことになるソリの重さは、約150kg。
6人の内、1人は女性でなくてはいけないルールのため、早く進もうと思えば基本的に女性が騎手役になり、ソリの上に乗ることになる。
よって、5人の男でソリ+女性騎手の合計200kgほどの重さを引っ張り、約100m先のゴールを目指す。
▼レース会場はばんえい競馬が走る場所と同じなので、大舞台である
この祭りは、当日現地入りした場合、事前練習が出来ないので、ぶっつけ本番で挑むことになる。なお、地元帯広からの参加の場合、事前練習の機会(というか自主練習をしているらしい)があるという。
この時点で、人間ばんば超初心者の我々は圧倒的に不利なのだが、ソリ・我々が引く綱・足元の砂などの条件から一番早く進めると思われる方法を考え、それを本番で実践するしかないのだ。
当日の参加チームは合計30チーム。東京から参加のチームがもう1チームいたが、それ以外は全員地元からの参加であった。
▼スタートまでは室内で体温が下がらないよう調整をする。
なお、チームワッショイ以外は全員、上半身だけ着込んでいた。
我々は予選第3レース目であり、他4チームと同時にスタートすることになった。隣のコースを走るチーム「とかチェス」は2016年度の優勝チームであり、競合がいる組での戦いだ。
なお、予選突破し、決勝に行くためには、それぞれの組で1位になればいいのではなく、予選全30チームの中で上位5チームに入ればOKというルールである。
予選第3レースがスタート!
ソリが止まっている場所まで、それぞれのチームの女性騎手が一斉に走ってくる。距離は100mほど。女性騎手が早くソリに乗れば乗るほど、ソリを引くタイミングが早くなり、有利となる。
チームワッショイはマミ騎手が、5チーム中3位でソリに乗り込んだ。
いざ、フンドシ男、5人の力だ試されるとき!!
うおおおおおおおお!!!
ズズズズズ・・という感じでマミ騎手を乗せたソリが動きだす。
進むとまもなく、山が設けられており、上って下がる必要がある。上りの最初は景気良く進んだが頂上が近くにつれて、どんどんスピードが落ちて行く。。
ソリが止まりそうになるのをなんとか切り抜け、頂上から下って、平坦なゾーンへ。
平坦ゾーンから10mほど進むとどんどんスピードは落ちていく。
うううううう、止まる、、、止まった。。
このとき、我々の両脚はパンパン状態。息も絶え絶えである。こんなに進まないとは予想していなかった。
その後、数メートル進んでは止まるを繰り返し、ついには制限時間の4分間が経ってしまい。
リタイアを宣告されたッ、、!!
▼ゴールまで運営スタッフの力を借りて、ソリを進めるチームワッショイ
▼ゴールの酸素ボンベを吸うチームワッショイ。これくらい過酷である
そもそもパワー系祭りは我々に向かないのではないか・・
今回、ゴールさえも出来なかったという結果には、150kgのソリの前に圧倒的壁を感じ、我々の無力さをひしひしと感じた。。
めちゃくちゃ真面目であるが、、
敗北をした後、我々はなぜこのような結果になってしまったのかを真剣に考えた。
そこで考えられた理由を列記する。
1. メンバーのパワーレベルが優勝に大きく影響する
実際、上位チームは自衛隊・消防士・ラグビー経験者などで占められている。我々はそのような職もスポーツもやっていない。
2. 事前に練習が出来なかった(仮説の検証の機会が不足)ため、ソリを引く上で本番までチーム共通の解が得られなかった。
ぶっつけ本番では、ベストなレース運びを出来るわけがない。人間ばんば運営側には前日or当日に練習の機会を設けてもらいたい。
3. 「運」の要素が少ない。
「運」によってレース結果が左右されるとビギナーズラックが発生する可能性がある。ビギナーズラックがあると、初めての参加者であっても、成功体験を得られる可能性がある。
要約すると人間ばんばは、身体がデカくてパワーに自信があるやつ・練習の機会が得られるやつ(帯広付近在住者)の優勝可能性が高いということ!
そんなに身体がデカくない&帯広以外の人が出場することは全然可能だが、優勝するという目的の場合、それは達成出来ない可能性が高いということ!
なんども言うが、、優勝を最終目的としているようなチームワッショイ(平日はオフィスワーカー・ジムに行く程度に身体を鍛えている・頭を使うことが好き)というような人には、参加はあまりおすすめ出来ないと言えよう。
それがわかっただけでも、人間ばんばへの参加の価値はある!と思っている。
魅力的な参加型祭りとは何か
長々となったが、ここまで来ると、「じゃあ、どういう祭りがベストなのよ」という話になってくる。
30ヶ所以上の祭りに参加してきた人は日本の中でもそんなにいないはずなので、そろそろ祭りの種類分けや自分が好きな祭りがわかってきた。その話をめちゃくちゃ真面目に考えてまとめたのでそちらもご覧いただきたい。
人間ばんばレースへの参加方法・実施概要
人間ばんばレースへの参加方法は、実施の1ヶ月ほど前になると、帯広商工会議所のホームページに参加募集のお知らせが出るので、それに従いエントリーを進めればOKだ!