秋田 元祖たらいこぎ選手権|50m一本勝負! スピンあり転覆ありの白熱の闘いであった!
2018年4月29日、秋田県横手市で行われた「元祖たらいこぎ選手権」に参加!"たらい"とあなどるなかれ、F1レース並の白熱の展開であった。
細かな説明よりもまずは映像を見てみる?
元祖たらいこぎ選手権とは
元祖たらいこぎ選手権とは、秋田県横手市真人公園で行われている、たらいを素手で手で漕ぐ流派のレースだ。
昨年参加した、新潟県佐渡島の「たらい舟祭り」は独特なオールで漕ぐタイプだったので、流派が違う。
▼佐渡島たらい舟祭りについて詳しくはこちら!
また、静岡県伊東温泉などで行われている、タライ乗り競走はほぼ同じ流派であるが、あちらは短いオールを使って漕ぐタイプだ。
全国各地、様々な流派のたらいこぎ競争があるのだ。
ここ秋田県横手市で行われる、元祖たらいこぎ選手権は明治時代から行われているという、元祖と宣言するに等しい、歴史あるレースである。
予行練習をして万全の体制!
かつて、たらいこぎ選手権への参加者で事前練習をして臨んだ者がいただろうか。
僕らは万全の体制で当日を迎えるため、レース当日のちょうど一週間前に、未だかつて誰もチャレンジしたことがないであろう、
たらいこぎ選手権予行練習
を行うことにした!
都内であると、たらいを手軽に浮かべられる池がないので、都心から1時間半ほどの山梨県河口湖にて決行だ。
たらいはそこらで売っているものでもないので、もっぱらDIYである。
河口湖周辺のホームセンターでたらいを作るためのグッズを入手。
▼塩ビの桶が売っていたので、DIYたらいにはうってつけである。
河口湖に着いたら、早速チャレンジ!
恐る恐る足を乗せる・・
全然浮かばんやんけ・・!
これに対しても僕らは万全の体制である。
テッテレー!!
発泡スチロールをたらいに巻きつけるのだー!
天才かよ!
僕の体重は約65kgなので、発砲スチロールさえあれば余裕で浮くはずである。
次こそは!と意気込み、2回目のチャレンジ
・
・
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!!!
1mmも浮かぶ気しないやんけっ・・!
すごい沈む。想像の遥か上を行くレベルで沈む。
安定感ゼロなたらい舟を作ってしまった。。
発泡スチロールの力を過信しすぎていたらしい。
この日は気温が15℃くらいしかなく、水に濡れたツナギに吹き付ける風が強い。
河口湖まで来たものの、全くたらいこぎの練習になってないが、断腸の思いで僕らは退散を決断した。
予行練習では長方形のたらい舟であったが、本番は円形のたらい舟なので、安定感は格段によくなるはずだ。
それがわかっただけでも十分な収穫であろう!(と自分に言い聞かす)
予行練習は本番に活きるのか・・!
2018年4月29日、元祖たらいこぎ選手権本番を迎えた。
僕らには根拠のない自信しかないのである。
今回、本戦の布陣はGoPro東北の@kappamaster(一番右)と、たらいこぎ予行練習も一緒に行った@k_morimot(一番左)である。
元祖たらいこぎ選手権は、四人一組でレースを行い、それぞれで優勝者を決める。
各組、優勝者での総合優勝は争わない形式だ。
抽選の結果、ワッショイ黄太郎が5組目、@kappamasterと@k_morimotが6組目でのスタートとなった。
ヘルメットは全く被る必要がないほど安全であるが、ワッショイ黄太郎にとって重要アイテムである。
たらいに乗り込む!
予行練習でつくったDIYたらいと比べて、安定感が全然ある!
やはり、予行練習の意味はあったに違いない。
皆、やる気満々である。
横一列でスタートを切ったー!
ワッショイ黄太郎、少し前に出ている!
が!!横のたらいと接触し、まさかのスピンだーー!!
これは大幅な遅れである!優勝が遠ざかっていくーー
F1でポールポジションを取ったものの、1コーナーの飛び込みでクラッシュしたF1レーサーのようである!
一方、@kappamasterはスタート直後から爆速で飛ばしてゆく!
そして、そのまま優勝だ!!
喜びの勢い余って、たらいが転覆。
ワッショイ黄太郎は、スピンの影響で最下位でゴーール!
スタート直後のハンドル操作が悔やまれる・・!
上半身裸で参加していたのは僕らだけであったせいか、レース終了後、地元のテレビ局に取材を受けた。
ちょうど、春のたらいこぎ選手権では、桜が満開なので、レース終了後にはボートに乗って楽しむこともできる。
元祖たらいこぎ選手権への参加方法&アクセス
元祖たらいこぎ選手権は、年2回行われている。
今回僕らが参加したのは、春のさくらまつりに合わせて行われる、たらいこぎ選手権。
8月のお盆の時期には、元祖たらいこぎ選手権だけでレースが行われる。夏の方が参加者が多いらしい。
どちらの日程も、開催日までに横手市増田町観光協会まで電話(0182-23-6331)でエントリー可能だ。当日エントリーも受け付けているので、飛び込み参加もOKである。
・開催日:2018年4月29日(日)