【福島 幡祭り】山奥で旗を持ったまま登頂&競争をしてきた
福島県二本松市の山奥でひっそりと行われる「木幡の幡祭り」。カラフルな旗が数百枚が激しく動く、壮観な光景であった。
木幡の幡祭りとは
なんと960年前(!)から行われるというこの祭り。この祭りの由来はこうだ
戦いに敗れた源氏の軍勢がわずか数騎で木幡山に立て籠もったところ、一夜にして降り積もった雪で全山が白くなった様を追走してきた安倍の軍勢が、源氏の白旗に見間違え戦わずして敗走した故事により現在「幡祭り」として伝承されています。
地元のおっちゃんたちからすると、雪が降ったくらいでそれを白旗と思うかということ自体、真偽が怪しいらしいが、脈々と受け継がれて来た歴史に間違いはあるまい。
祭りの前日は、祭りに参加する氏子たちがフンドシ一丁になり、井戸水を浴びる「みずごり」というしきたりもある。地元の人でなくてもここから参加可能! 僕は今回前日入り出来なかった。
朝4時に東京を出発し現地に向かう
当日の待ち合わせを事前に、伺うと、朝8時に二本松市「小久田のバス停」なる場所に来てくれと言われた。
東京からは270kmくらいあるので、夜明け前に出発した。
▼東京出発時気温5℃くらい。あたりは真っ暗
12月の福島は寒い。8時の時点で、0℃くらい。
衣装は現地で用意していただいたので、念のため持っていった手袋以外必要なものはなかった。
靴はスニーカーでOK
▼会場までは、白装束に着替えたあと車で送ってくれた。僕は「境田地区」にお世話になった。頭にGoPro装着し準備万端。
▼各地域から広場に向かう氏子たち。
旗を持ちながら全力疾走する謎のイベント
各地域の氏子たちが校庭のような広場に集まると、決起集会が行われる。学校の行事みたい!
▼当日は雲ひとつない晴天であった。近年は雨や雪の日が多かったという。
集まった氏子は200人ほど。集会とはいえ、氏子の半分はもはや話を聞いていない。列後ろの方の氏子は酒を飲んでいるのだ。
▼地酒を美味しくいただく
集会では餅つきなども行われるが、メインイベントは旗を持ちながらの競争だ。これが一番盛り上がるらしい。
各地域の代表が旗を持って50mくらい走る。旗自体が5mくらいの長さがあるので、持っているだけでも重たい。それを持ちながら走ると風を受け、さらに重くなる。
これにも参加した!旗のバランスを保つのがとても難しい!
頭にGoProを装着しているからか、「イケーーユーチューバー!」という声援を頂きながら全力疾走した。
▼地元のにいちゃんから旗持ち競争のアドバイスを受ける
旗を前に倒した方が安定して走れるらしい。
▼と、アドバイスを受けていたら、いきなり「よーーいどん!」とスタート
出遅れたああ・・!え、えフェアじゃなくない?!
▼4位でゴーール!出遅れたわりにはまずまずの結果
いざ、山頂の神社を目指す
氏子たちは旗を持ちながら、山頂にある神社を目指す。そこがゴールとのことだ。全国各地の祭りのように、やっぱり神様は高いところにいるらしい。
出発!あの峰を目指す
▼カラフルな旗が美しい。白い旗とカラフルな旗の隊列が頂上を目指して歩く。
▼山頂まで10kmほどの距離を歩く。半分までの道は舗装されているがその先はただの山道であった。結構ガチ。ちなみにケータイの電波はずっと3G
▼山頂に近くと眺めが開ける。これは気持ちいいいい
▼山頂神社前最後の階段が急!ここが最後の難所である。カメラおじさんたちがすごいいる。
▼神社の前でお参りと万歳三唱をして祭りが終了となる
祭りに来たら、嫁・米・畑がもらえるかもしれない幡祭り
幡祭りは激しいところは多くないが、カラフルな幡が数百枚行進する光景は非常に美しい。カメラおじさんたちがこぞって訪れる理由もわかる。
福島県の人は本当に快く迎えて頂き、祭り中も色々と面倒を見ていただいた。
祭り後の宴会では、「うちの娘が同じ歳ぐらいだから婿になりなよ!うちの畑は米も野菜も採れるし、イノシシも狩れるぞ」とお誘いをいただいた笑 この祭りに参加すれば、暮らしていく全てがそろう(?)かもしれない。
そういった意味ですごくおすすめの祭りだ!
幡祭り参加方法&実施日
二本松市東和支所 地域振興課(0243-66-2490)に電話し、担当の方に繋いでもらった。
参加希望の方は上記の電話番号に電話すると良いであろう。
開催日は毎年12月第一日曜日である。前日から禊のイベントもあるので、そこから参加することも可能!
お世話になった、境田地区の集会場は以下の場所である。