【福岡 寒みそぎ】深夜の極寒2℃の中、禊をする超ローカル祭り!行った事を後悔するレベル!!
あまりに寒い中、フンドシ一つで川に入るため、かけられた水滴が砂利のように感じるクレイジーな祭りがあると言う。それが、この女人禁制のお祭り、「寒みそぎ」だ。
クレイジーすぎる寒みそぎとは
どうやらこの祭り、超ローカルすぎて、山の反対側の住民は祭りの名前を知らない人も多いのだとか。
場所は福岡県糸島市白糸の滝下流。
450年前から行われており、五穀豊穣を祈ることが目的だ。
その内容は、深夜0時、0℃近くの気温の中、
ふんどし一枚を身につけた男たちが大声をあげながら水を掛け合う祭りである。
これはクレイジィィな光景になるはずだ!
Google画像検索で見た画像から寒さが伝わってきたので、糸島市観光協会に電話したところ、県外からでも参加可能と伺い、現地を訪れた。
今回は3人体制での布陣で臨んだぞ。頭と胸にGoPro装着。
決戦に備えよ!みんなで入れば怖くない(かも)
糸島市白糸の滝は、糸島のカフェで有名な海側から車で30分くらいのところにある。
みそぎが始まる前に宴会があるというので、
22時に現地に着けるよう向かった。この時点でミゾレが降っている。
そして、待ち合わせの神社までの道のりに街灯はない。
迫り来る恐怖・・
一緒に祭りに参加しに来た車中の仲間は、川に入るのやめようかなと言い出す始末・・
ガラガラガラと公民館的な建物に入る
中では宴会が始まっているらしい
宴会場に入り、自己紹介をするととても好意的に迎えてくれた。
早速、宴会の始まりだ!
23:30頃になると、太鼓がなり始める。これが祭り開始の合図だ。
いざ、ふんどしを締める!
寒みそぎは「越中褌」と呼ばれる、ふんどしの種類であったので、締め方はとてもイージー。誰でも一人で締められる。
ふんどしを締めて、外に出ると神社境内に設置された焚き火の近くに人が集まっているではないか!
どこからみんな集まって来たんだろうというくらいの人数だ。
100人くらいのフンドシ男が集まった。
気温が0℃なので、裸でいるのは正気じゃない。僕も焚き火にあたる。
焚き火が大きいので近くとかなり熱い、があたらないと寒い。
見よ!この男たちの嬉々とした表情を!
そして、お清めの御神酒をいただいたら、出発の合図だ!
神社から肩を組んで、川に向けて走り出す。
とてつもなく寒いが、御神酒の力なのか、妙なハイテンションになっている男たち。
なんだか楽しい!「オイサッ、オイサッ」と大声をあげる
(右側の方は糸島サンセットカフェの店長)
さあ、川が近づいてきたああああ
入るゾォォォ!!
なぜかみんな、ヒィヤフゥゥ〜〜!!と声を出して水を掛け合う!
水がとてつもなく冷たいが、もうテンションは振り切っているので、
なぜかアガること間違いなしだっ
水をかけられると、本当に心臓が止まりそうなほど冷たい。
水が砂利のように感じると聞いていたが、
それ以上にかけられた水の冷たさで息が出来ない。
そして、みんなで肩を組み、円をつくる。
「オイサ!オイサ!」の掛け声をあげながら、円が大きくなったり、小さくなったり、くっついては離れることを繰り返す。
この時点で、足先の感覚はないのだが、
水が冷たすぎて逆に少し暖かく感じるという不思議な感覚を覚えた。
その感覚になってしまえば、もうあとはアゲるだけである。声を出そう!
身体は危険事態に発する特殊な機能を持っているのであろう。
あとで知ったことなのだが、この間、神事が行われていて、それが終わり次第、ふんどし男たちは川を上がることになる。
川に入っている時間は15分くらい。
川から上がった瞬間は、なんとも言えない達成感でいっぱいだ。
生きて帰ってきたような感覚。
川からあがった男たちには仲間意識が芽生えてくる。
妙な一体感。まるで、何かの大会で、ふんどしチームが優勝したような感覚だ。
神社に戻り、感謝の気持ちを伝える。
午前1:30ころから、神様に捧げられた米をおにぎりにする。
おにぎりに入っている、たくわんや人参は包丁を使わず切られたものである。
たきこみごはん味のおにぎりだ。
このおにぎりを頂いて、祭りの全行程が終了となった。
寒みそぎ参加のまとめ
寒みそぎは今年参加した祭りの中で、一番と言ってもいいほど辛い祭りであった。
しかし、その分達成感はとてつもなく大きい。
達成感と言っていいのかわからないが
「生きて帰ってきた〜」という感覚から来る達成感である。
そんな感覚はなかなか感じられるものでもないので、
ぜひ男性諸君には、参加をおすすめしたい!
寒みそぎ開催日程&アクセス
開催場所:福岡県糸島市白糸
開催日:毎年12月第3土曜日24時から
問い合わせ:092-322-2098(糸島市観光協会)
参加する場合は、ここに電話すると、寒みそぎ代表の方に繋いでくれます。